2025年の大阪・関西万博で、大阪府の吉村洋文知事が、府内の4歳から高校生までの子どもたち全員を無料で招待する方針を示した。府は複数回の実施を想定し、1回目は府が全額負担して招待し、2回目以降は市町村側の負担とする方向で調整中とする。しかし市町村側は、すでに3市が負担しない方針を示すなど、困惑も広がる。 府と大阪市でつくる万博推進局によると、対象となる子どもは計約102万人にのぼる。 1回目の事業費は計約20億円の見込み。入場券が14億円、バスの手配や日程調整の業者委託費用などが6億円という。 知事「市町村と調整しタイアップ」 吉村知事は8月の記者会見で、無料招待に向けた補正予算案を説明し、「府が1回は無料招待する。2回目以降、無料招待しようと考えている市町村長もいる。市町村と調整を重ねたうえで検討し、タイアップできるところがあればしていきたい」などと語った。 吉村知事が代表を務める地域政