著者:本郷 和人出版社:宝島社装丁:新書(224ページ)発売日:2023-07-10 ISBN-10:4299042972 ISBN-13:978-4299042972 内容紹介: 「夜這い」「盆踊りでの乱交」など戦前まで行われていた民俗文化の由来とは? しばしば言われる「性のタブーのない日本」ですが、本当に日本は性に大らかな国と言えるのか。2024年の大河ドラマ『光る君へ』の主役・紫式部と『源氏物語』にも言及しつつ、性愛、恋愛、男女の歴史をひもといていきます。 日本は性におおらかなのか? 日本史が専門の著者の質問だ。答えはイエス。宮本常一ら民俗学者が各地を巡り埋もれた資料を集めた。著者は昔、資料の「土佐源氏」を読み衝撃を受けた。馬喰(ばくろう)の老人が自分の性遍歴を告白して自慢する内容だ。 日本は父系社会でない。昔は妻問い婚で女性に主導権があった。中国の宮廷のような後宮も宦官もなかった。