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紙の本が電子書籍より優れている点ってなんでしょう? 紙の本は再生機器が不要です。それに対して電子書籍は音楽や映像と同様に再生機器が必要となる代わりにコンテンツの流通が自由になり検索性やハイパーリンクといった紙の本では実現不能な利便性を持っています。電子化のメリットが生かせる電子辞書が普及したのは納得です。ケータイやPCなどの機器で読むことを前提とした新しい文章表現も生まれつつあります。より進んだデバイスの開発によって紙の本は駆逐されると考える方もいるかも知れません。 ですが、少なくとも現時点では、紙の本がいいという方は少なくありません。それも、単なるノスタルジーや保守性だけではない何かが背景にありそうです。例えばeラーニングは紙のドリルや参考書と共存する方向に進みつつあります。紙の優位性がどこかに存在しているからなのでしょう。 形の無い電子コンテンツと比べて物理的なパッケージである紙の本は
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前回まで、一通りの工程を説明した。今回はScanSnapの取り込みユーティリティ「ScanSnap Manager」の各種補正機能の使い方や、スキャン後のチェックポイントなどを紹介していこう。 スキャンのコツ――補正モードの使い方 ScanSnapには、読み取った原稿の向きを自動補正するメニューが2つ用意されている。1つは「傾き補正」で、もう1つは「向き補正」。前者はプラスマイナス5度の傾きを修正するもので、後者は原稿を90度、180度、270度と回転してくれるモードだ。 傾き補正は、紙送り時に微妙に斜行してしまった原稿を真っ直ぐにするのに役立つ。本のスキャンでは、DTPが本格的に普及する前の書籍、具体的に言うと1990年代以前の発行書籍ではページに対して写植そのものがナナメになっている場合も少なくないので、この機能は重宝する。また向き補正については、取り込み時にページを90度回転させて短
上の例ではグレーのほうがカラーよりもファイルサイズが大きくなってしまっているが、むしろ見るべきなのは白黒のファイルサイズの小ささだ。グレーのおよそ10分の1と極端に小さい。ストレージ容量に制限のある電子書籍端末に多くのファイルを突っ込むのであれば、グレーよりも白黒で取り込んでやったほうがよい所以である。表示がモノクロのKindleであれば特にそうだ。とはいえ白黒だと写真やイラストの階調が飛んでしまうので、そこは無理をせずグレーで取り込むべきだ。 なお、ページ数が多く複数回に分けてセットしなくてはいけない場合は、継続読み取りをオンにしておくと、あとで結合する手間が省ける。ただし前述のように途中にカラーページが挟まっている場合など、読み取り設定を途中で切り替える場合は継続読み取りは使えないので、個別のファイルとして取り込んでおいてあとから結合する。 PDFを結合する方法はいくつかある。Acro
「自炊」の目的は、既存の紙の書籍を、iPadやKindleなどの電子書籍媒体で読めるようにすることにある。そのためには、スキャナを利用して書籍のページの内容をPCに取り込み、電子書籍としての体裁を整えてやる必要がある。 ここで問題になるのはスキャナの種類だ。もし利用するのがフラットベッドスキャナだと、何百ページもある本をいちいち手でめくってやらなくてはならず、手間を考えると現実的ではない。また、本をフラットベッド上にうつぶせにして読み取ると、ページとページの間に影がついてしまう欠点もある。スキャナ付属のユーティリティ、もしくは画像処理ソフトで補正できないわけではないが、書籍まるごと1冊にわたってこうした処理を行うのは、ちょっと考えにくい。 ここで登場するのがドキュメントスキャナである。連続取り込みが可能なフィーダに本のページをセットして取り込みを行うことで、いちいち本のページをめくる作業か
EPUB仕様の日本語組版拡張を目指して(Version 0.8) 2010年6月1日 日本電子出版協会(JEPA) EPUB研究会 村上 真雄(アンテナハウス)@MurakamiShinyu、村田 真(国際大学)@MurataMakoto この文書は、EPUB 仕様を日本語組版に対応するように拡張することを目指して、その試案として書かれたものであり、なんら正式なものではありません。 1. 標準化戦略 日本から提出したMinimal Requirements on EPUB for Japanese Text Layoutは、すでにIDPFおよび関係各国によく知られている。2010年いっぱいに作成するEPUB2.1においてアジア組版に対応することは、すでにIDPFの方針になっている。憲章に含まれているだけではなく、IDPF関係者がそう発言していることが報道されている。 今後はIDPF EPU
昨夜はついに更新できなかった。同僚と飲みに行ったせいじゃない。ブログで偉そうなこと言ってる自分がちょっとイヤになったからだった。現実は、こんなもの吹き飛ばしてしまうくらい重く、苦しい。 Twitterで「リストラなう」を検索して読んでいると見逃せない投稿があった。沖縄出身の方らしい「@yo_no」さんという方のもの。「『金の計算はおろか、ほとんど何も計算しない。これがウチナー流か。アバウトでいいなあ。」←こういうクリシェを見聞きする度に、出身者としてはナメんな的な気持ちになる」。 この指摘は鋭く、痛かった。僕はここでウソを書いていたことに気づいた。 このとき僕と会話した人が「なんくるないさ」と言ってくれたのは事実だが、そこに恣意的な意味づけをしたのはすべて僕だ。「沖縄人は計算しない」なんてのも全部僕の創作に過ぎない。言ってしまえばウソだ。もっと言うと、僕は伊集院静氏のエッセイに反発して、彼
週刊ダイヤモンドが「電子書籍と出版業界」(仮題)という特集を経営からの圧力で中止した。すでに池田信夫氏のブログをはじめTwitter上の注目を集めているが、これは日本の出版界の今後を予測する上で重要な要素を含んでいるので、元社員としてまた株主として感じたことをメモにしておく。 ●鹿谷社長は“フタをする”のが上手な元銀行広報マン 3月24日に日本電子書籍出版社協会(電書協)が発足した。ダイヤモンド社からは社長の鹿谷史明君が出席した。池田信夫氏のブログによると、週刊ダイヤの電子出版特集が中止と池田氏の元に担当者から連絡があったのは26日。時間的経緯を見ると、24日の会合で鹿谷君はきっと業界の空気を感じて中止に向かってアクションを起こしたのだろう。何があったのか詳細は分からないが、鹿谷君がはっきりとした社内議論なしに、個人的に感じた業界の空気で自主規制に動いたことはかなり大きな問題だ。 ダイ
Twitterを見ていたら、こんなブログが話題になっていました。 たぬきちの「リストラなう」日記 出版社勤務の「たぬきち」さんが、会社の早期退職プログラムに応募することを決意した記事です。 そういえば、私も同じように昨年2月末に出版社を早期退職しました。そこで、「編集者」というキャリアは、再就職支援会社が扱うようないわゆる「転職市場」において、本当に無価値なのだということを思い知らされたのでした。 そのヘッドハンティング会社での話です。最初の面接でいきなりこんな事を言われました。 「あ、出版社にいらっしゃったんですか。あーよかった。編集以外のお仕事が長いですね。実はねえ、最近多いんですよ。雑誌が休刊になって、編集長やってましたみたいな方が。正直言って、編集経験しかない方、ものすごく厳しいです。」 私は本来の意味の「編集者」という仕事から離れてすでに10数年たっていましたし、その後営業部
Baltazar, America's Cutest "Sweet Tired Cat" Is Falling Into Sleep [-.-]Zzz The Cutest, Fluffiest Kitten On Earth, So Fluffy, Cute & Nice! -- süße müde katze, sweet tired cat, chat doux fatigué, dulce gato cansado, słodkie zmęczony kot, сладкий устал кошка, γλυκό κουρασμένος γάτα, الحلو القط متعب , 甜猫累, 달콤한 피곤 고양이, 甘い疲れた猫, แมวหวานเหนื่อย, tatlı yorgun kedi, lieve moe kat, मीठा थक बिल्ली, söt tröt
グーテンベルクの活版印刷の発明から550年余り、電子書籍が「本」の概念を大きく変えようとしている。家にいながら本は買えるが、町に本屋さんがないって想像できますか? 万引きはなくなるけれど 202X年、めっきり数が減った本屋は古き活字文化を愛する一部好事家(こうずか)の集う場所となっていた。普通の人は本が読みたければ、電子ブックリーダー(電子書籍を読むための端末)で目当ての著者やテーマを検索し、購入ボタンを押すだけだ。一冊わずか60秒ほどで、家にいながら世界中の読みたい「本」が手に入る。わざわざ本屋に行く必要もない。 ブックリーダーに表示される「本」には、紙の手触りもなければ、インクの匂いもしないが、子どもたちにはとくに違和感はない。小学校入学と同時に電子教科書に親しんで育った彼らのなかには、紙の本を手にしたことのない者さえ珍しくなくなっている・・・。 最近、出版関係者が集まると話題の中心は
Песня Крокодила Гены (голубой вагон- русская версия)
あなたはいまの会社を辞めたいですか? 20代以上のビジネスパーソン(自営業者を除く)に聞いたところ、42.1%の人が「辞めたい」と回答していることが、ネットマイルの調査で分かった。業種別で見てみると、「マスコミ・広告・出版・印刷系」(50.4%)で働いている人が最も多く、次いで「金融・保険系」「食品・飲食系」「医療・福祉系」(いずれも47.2%)が続いた。 同社が2008年に実施した調査で、「辞めたい」と答えた人が最も多かったのは「衣料・雑貨・日用品」、次いで「医療・福祉系」「商社系」だった(関連記事)。ちなみに今年1位となった「マスコミ・広告・出版・印刷系」は、2007年の調査では上位にランクインしたものの、2008年には回答率が下がっていた。 一方「会社を辞めたくない」と感じている人が多いのは、どの業種だろうか。最も多かったのは「電力・ガス・水道」で35.8%、次いで「教育」(34.1
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