■分厚くなった青少年支援 今回は少しマニアックな「ひきこもり支援」の話。マニアックではあるが、概念の創設とその社会への受け入れの移り変わりという点では、一般化できる話だ。 僕がふだんメインで行なっている仕事は、高校中退予防事業(officeドーナツトークトップページに「高校生居場所カフェプロジェクト」の様子が日々更新されている)ではあるが、この10年はどちらかというと「ひきこもり・ニート」支援を中心に行なってきた。 98年に斎藤環さんが『社会的ひきこもり』斎藤環著・PHP新書を出版して以来、「ひきこもり」は一般化され、不登校だけではなく、10代後半から20代・30代(最近は40代も)になっても社会参加できず苦しむ青年たちを表す言葉として機能してきた。 斎藤環さんのたぶん歴史的名著。名著ではあるが、読者側が時代の変化を認識しなければいけない典型例。〈クリックしても飛びません~〉03年からそこ