デザインはまだ医療に貢献しきれていないこんにちは、株式会社CureAppでデザイナーをしています、精神科医師の小林です。 VUCAの時代と言われて久しく、多様かつ高速に変化するユーザーの価値観に対応するため、デザインの重要性が社会に浸透し、デザインの概念そのものも進化してきました。 医療という業界も社会の変化に敏感な性質を持っているため、学術分野を中心に日々ダイナミックな発展を続けています。しかし、改めて外から眺めたときに、生命科学、工学、社会科学などに比べて、デザインの寄与がまだまだ低いと実感しています。 医療の民主化というワードが聞かれるようになり、医療の外からの新しいサービスが活性化していますが、新しいデザインが医療の中心に入り込むのは容易ではありません。その理由として 多くの規制により参入障壁が非常に高い 医療自体の構造が複雑であり変化に莫大なコストがかかる 医療者全体にデザインへ