国内有数の消費財メーカーである花王は、インターネット黎明期の1995年に自社のウェブサイトを開設した。早くからインターネットを用いてマーケティング活動を行ってきた企業としても知られている。現在では、フェイスケア用品やヘアケア用品、衛生用品、食品、ペット用品などさまざまなブランドごとに40を超えるブランドサイトを運営している。月間ユニークユーザー数100万〜120万人と、企業サイトとしては特筆すべき集客力を誇っている。同社がスポンサードサーチを活用し始めたのは2002年のことで、スポンサードサーチが日本市場においてサービスインした年だ。 花王では1999年に、乾燥性敏感肌に悩む人に向けたスキンケアブランド「キュレル」を発売している。その「キュレル」ブランドを育成するための広告手法として着目したのが、検索連動型広告だった。ではなぜノウハウの確立された他メディアの広告ではなく、日本では緒についた