2006年4月14日のブックマーク (1件)

  • 芹沢一也『ホラーハウス社会』 - Sound and Fury.::メルの本棚。

    ◆芹沢一也『ホラーハウス社会 法を犯した「少年」と「異常者」たち』講談社、2006年1月 書は、「知」の暴走あるいは「善意」が暴走する社会を論じているといえる。データでは少年による凶悪犯罪や精神障害者による犯罪など増えていないのに、ショッキングな事件が起きると、それを過剰に問題視するメディアに対する批判は、最近いろいろなところでなされている。書もこうした問題意識を持ちつつ、近代における少年犯罪や精神障害者による犯罪対する法制度の歴史、それらの語られ方すなわち言説分析を行う。これを一言でいうならば、「治療から監視・隔離へ」(p.186)の歴史だったとまとめられる。 そして、現代社会はどうなったか。秩序や安全を守るという「善意」のもと、人々は管理社会を作っている。根拠無き「不安」が語られ、管理や予防という名で人権や自由が奪われる。くり返すが、これが「善意」のもとで行われてしまうのが厄介なの

    芹沢一也『ホラーハウス社会』 - Sound and Fury.::メルの本棚。