ピケティ入門 (『21世紀の資本』の読み方) 作者: 竹信三恵子出版社/メーカー: 金曜日発売日: 2014/12/08メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (10件) を見る ピケティ便乗解説本がいくつか出てきた。市が栄えるのは結構なことです。でも訳者としては、できればきちんとした解説になっていてほしいな、と思うのは人情でしょう。そんなわけで、一応見てみました。その筆頭が、この赤い本。そしてその評決は…… あまりおすすめできないと言わざるを得ない。 1. 解説部分は、まちがってはいない……が、素養がないのはモロバレ まず、第1章と第2章では、ピケティ『21世紀の資本』の概略説明。ここのところは、まちがってはいない。まちがってはいないんだが、見た瞬間にこれを書いたのがこの分野の素養のまったくない人間だということがすぐわかる。 ピケティ本の基本的な式は、r > g というや
![竹信『ピケティ入門』:素養のない人が書いたアベノミクス重箱のすみつつき本。ピケティ解説はまちがってはいない。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/d8bf4a0eae707ebe97f98a4b9ee84463d8806617/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51S8zHLzXbL.jpg)