2日公示の衆院選(14日投開票)は、インターネットを使った選挙運動が初めて認められる総選挙となる。選挙の準備期間が短い中、ネット選挙が初解禁となった昨年夏の参院選と比べ各党の動きは低調だが、少しでもネットユーザーの支持を得ようと工夫を凝らしている。 11月29日夜、動画サイト「ニコニコ動画」で行われた各党党首による討論会。安倍晋三首相(自民党総裁)が話すたびに画面上に表示されたユーザーのコメントには、拍手を意味する「888(パチパチパチ)…」が殺到し、「信じてます」「がんばれ」と好意的なコメントが続いた。 政党で最もネットを駆使しているとされるのは自民党だ。昨夏の参院選ではIT企業とタッグを組み、ネット選挙専従のチーム「Truth Team(T2)」を立ち上げた。T2は毎日、ネット世論の動向を把握・分析し、全候補者に配布したタブレット端末にリポートを報告。候補者はその情報を元に有権者の心を