完全な一人称視点のなかで、プレイヤー(=プレイヤーキャラクター)が船の甲板に座っている。彼の手元には、その表紙に「Edith Finch(エディス・フィンチ)」と記されたノートがあり、かたわらには蘭の花束が置かれている。プレイヤーの操作によってキャラクターがノートを開き、そこで女性の声の語りが始まる。 ここで画面が変化していき、船の甲板に座っていたはずのプレイヤーの視点は、舗装の荒れ果てた道路へと移る。近くには女性の声が語っていたと思わしき、森林のなかに佇む塔のような家が見える。 フィンチ家外観。 ここでプレイヤーの操作が許され、キャラクターは森林のなかを歩いていく。女性の声のナレーションが差し挟まれるが、ゲームを進めるにつれてしだいに明らかになってくるのは、この声がエディスという人物によるものだということだ。つまり、「What Remains of Edith Finch(拙訳:エディス
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