「自己肯定感」という言葉は日常でも非常によく使われるようになりました。一方で、その言葉に学術的な定義があるのかといわれると、微妙なところです。ただ、世の中には自己肯定感の尺度はたくさんあります。その色々ある尺度の中で、共通して測られている概念は「自己受容」です。 自己肯定感とは、極端に言ってしまえば自己受容感なのかもしれません。 私は、自己肯定感を自分の言葉で説明するときにロジャースのカウンセリング理論を使います。ロジャースは、来談者中心療法を提唱し、建設的な人格変容のための6条件を述べています。 誤解を恐れずに極端に言うと、「カウンセリングを通して前向きになるには六つの条件があるよ」ということです。その中の三つがカウンセラーに求められている条件です。これをカウンセラーの基本態度などと言われます。 この三つとは「無条件の肯定的配慮」「共感的理解」「自己一致」です。 今回、「自己愛」と「自己