第二次安倍政権で法務大臣を務めた谷垣禎一氏は、安倍元首相とどのような関わりがあったのか。また、安倍氏の政治をどう見ていたのか。インタビューに答えてもらった。 (『中央公論』2023年7月号より抜粋) 「最後の一里」のあとで ──『安倍晋三回顧録』には国内外を問わずさまざまな政治家が登場しますが、2006年の総裁選で争うまでは「あまり縁がなかった」とされている谷垣さんについての言及が、読み進むにつれてどんどん増えていくのが印象的でした。 最近は目が疲れやすくて、まだ全部を読み通せてはいないのですが、政策面でも「宏池会、財政規律重視、ハト派」で縁遠かったという私への評価は、ほとんど私が安倍さんに抱いていた印象の裏返しです。 ただ、安倍さんとかなり緊密に連携して活動されていた故中川昭一さんは、私にとっても麻布中学・高校の後輩でしたので、彼を通じて安倍さんの考えは伝え聞いていました。若くして小泉純
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