──「そうだとしても、たくさん悪いことをしてきた連中だ」と正当化されてきたのが差別や迫害だ。 加藤文宏 熱狂の急減速と忘れたい話題 いま旧統一教会(家庭連合)追及騒動の熱狂が急減速している。 感情の連鎖反応が異様すぎて追及の話題に乗り切れなくなった人がいる。「下関は教会の聖地」とした有田芳生氏の杜撰なレッテル貼りが失敗して、共感性羞恥に似たいたたまれない気持ちがダメ押しになったと語る人もいた。彼は「自分からは関わりたくない話題だ。なかったことにしたい? そうかもしれない」と言っている。第三者の視点を取り戻したことで愚かしさに気づいたのだ。 旧統一教会追及の話題は、これから更にフェードアウトするかもしれない。解散請求が頓挫する可能性が高いため、話題性だけでなく追及の勢いそのものが落ちるかもしれない。だが、これで終わりにしてよいわけがない。 憎悪を抱くことを勧めた言論と、扇動された人々の傍若無