今日は太宰治の生誕100年。さまざまなメディアで太宰が取り上げられていますね。 太宰といえば『人間失格』ですが、しかし人間失格を実際に読んだことがある、というひとは案外少ないのではないでしょうか。むしろ、ほとんどの国語の教科書に載っている『走れメロス』のほうが多くのひとに読まれている。かく言う僕も教科書で初めてメロスを読んだクチ。 『メロス』と言えば「熱い友情」の物語、というイメージが強いですよね。しかしメロスを友情の素晴らしさ描いた物語、として読むのは実はちゃんと読むとかなりおかしいのですが、まあそれは今は置いておきます。 さて、「男同士の友情」ってホメロス『イーリアス』の昔から今日のジャンプマンガ(友情・努力・勝利)にいたるまで、物語上の主要なモチーフのひとつであり続けたわけですが、しかし「女同士の友情」ってなかなか表象にならないよね〜、という話をゼミの先生としていました。ここでいう「