愛知県美術館(名古屋市東区)などで開催中の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で、旧日本軍の慰安婦を象徴する少女像などの展示に批判が出ている問題で、実行委員会トップの大村秀章知事は三日夕、記者会見し、少女像などを展示する企画展を同日限りで中止すると発表した。美術館に「大至急撤去しろ。ガソリンの携行缶を持ってお邪魔する」との脅迫文が送られるなどし、大村知事は「これ以上エスカレートすると安心安全にご覧いただくことが難しくなる」と説明した。 芸術監督を務めるジャーナリストの津田大介氏も会見し「表現の自由が後退する事例をつくってしまった。責任を感じている。わずか三日で断念に至ったことは断腸の思い」と述べた。 企画展は「表現の不自由展・その後」と題して一日に開幕。全国の公立美術館やギャラリーに展示を拒否された芸術作品を、その経緯の解説と併せて展示していた。四日以降は企画展の展示室を閉鎖し、作品