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ブックマーク / usataro.hatenablog.com (5)

  • 地方都市の問題と限界集落の問題(その2)- うさたろう日記 はてな版。

    昨日の続き。 地方都市の問題 ここ数十年のあいだに無計画に拡大した「郊外」は、住民が自動車で移動することを前提に形成されている。郊外型の大規模店舗にしろ、田んぼや畠、山林をつぶして広がる住宅地にしろ、車なしでは考えられない。おそらくはアメリカのライフスタイルをモデルにした、自動車の存在を前提にした街づくり、地域づくりが、特にここ20年から30年くらい進められてきた。 そうした政策の結果、鉄道など公共交通網の衰退は著しくなっていく*1。中心市街地の衰退も、この文脈の中で捉えることのできる問題だろう。現在問題とされている「無駄な道路」の話は、街づくり、地域づくりという観点から言えば、こうした政策の失敗をどうするのかという話なんだろうと思う。 こうした政策の失敗は、70年代の田中角栄以来繰り返されてきた景気対策としての公共事業政策と、90年代の規制緩和の流れとが、奇妙に混じり合った結果ではないか

    地方都市の問題と限界集落の問題(その2)- うさたろう日記 はてな版。
  • 地方都市の問題と限界集落の問題。 - うさたろう日記 はてなブログ版

    やっぱり無駄な道路は多いぞ - 雑種路線でいこう これから人口が減ろうという国で、人里離れた限界集落の維持に財政資金を注ぎ込む必要は全くない。医療制度は崩壊しつつあるし、世話してくれる若者も減っているし街に出てしまったのだから、年寄りは都市部に集住した方が身のためだ。 株価を上げる44市 (2ページ目):日経ビジネスオンライン 小規模農家の離農が進めば、高齢者が山間部や郊外から都市の中心部に移り住むようになり、医療や福祉などの行政サービスを効率的に提供できるようになるかもしれない。都市の中心部に人口を集め公共サービスのコストを削減する取り組みは、既に青森市などで実施されている。「30万人程度の人口規模になれば、医療や介護、教育などの分野で新たなビジネスチャンスも生まれてくる」 最近、地方の問題を論じるにあたって、「限界集落は消滅すべきだ」的な主張をみることが多くなったような気がする。僕はこ

    地方都市の問題と限界集落の問題。 - うさたろう日記 はてなブログ版
  • 2007-01-15

    月曜の授業だと、祝日の関係でどうしても授業数が少なくなってしまうので、先週はその調整のための授業案作りに追われる。ちょうど満州事変から日中戦争、太平洋戦争の辺りなのだが、関心のある生徒なんかはスタンスの左右を問わずよく知っているんだけれど、知らない子は驚くほど知らない。また、知ってる子でも情報源が偏ったりしているから、「南京事件の虚構性」みたいなことばっかり知識が肥大化してて南京が国民政府の首都だってことを知らないとか、総合的に通史上にその知識を位置づけられてない子もいる。 だからこの辺を通史としてきっちりやっておくのはぜひとも必要だと思い、なるべく通史的把握ができるように授業をやってみる。時間があればもちろん丁寧にやるんだけれど、時間がきわめて限られているなかで「ざっくり」やっていくのはなかなか難しいな。 トラックバックを下さった「図書館の費用対効果について。図書館が「費用対効果が高い公

    2007-01-15
  • 2007-01-09

    今日は勉強の日。午後は史料講読のゼミに出席。けっこうおもしろい内容の史料が取り上げられてて興味深かった。その後移動して、次のゼミ。ここでも、僕の専門に相当近い問題が取り上げられてた。年の初めから、いろいろと刺激を受けるなあ。僕もがんばらなくちゃ。 別に意識してたわけじゃないのに、今日はたまたまの関係で気に留まったことが。 一つは、後輩との話のなかで出た、最近出版されるの数が多すぎて買えないよなあという話。歴史系出版社も最近はいろいろと大変で、史料集刊行で定評のあった出版社も倒産しているし、著書の刊行もここ数年はけっこう多くなってきている気がする。 研究費は一銭もないとはいえいちおう研究者の端くれとしては、ある程度の刊行数なら揃えておこうかという気にもなってなんとか買おうとするが、ここまで新刊が多くなるととても追いつかなくって最初から一通り揃えようなんて気にならなくなる。自分が出す側にな

    2007-01-09
  • うさたろう日記 はてな版。 図書館の公共性をめぐる論争と経済学。

    最近、よくはてなブックマークでブックマークされた記事を見ている。2chが極論や言いっぱなしの無責任な話である割合が多いのに対して、はてブのコメントはずいぶんまともな気がする。いろいろとはてブの仕組み的なものもあるんだろうけど。 まあそれはいいとして、ちょっと気になった記事が一つ。図書館の公共性をめぐる論争だ。 ほどよい司書さんによる図書館の「民営化」という馬鹿馬鹿しさという記事に対し、プリオンさんが「図書館の公共性という馬鹿馬鹿しさ」という批判記事を書き、それに対して司書さんが反論、プリオンさんが再批判、司書さんがさらに反論という形で議論を展開している。 僕の印象としては、プリオンさんの批判は、全体の論理構成としては揚げ足取りに近いもので、司書さんの主張により説得力を感じる。プリオンさんの議論が揚げ足取りだというのは、たとえば図書館の所得再配分機能をめぐる次のような論述にみられる。 図書館

    うさたろう日記 はてな版。 図書館の公共性をめぐる論争と経済学。
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