多面的なデータにもとづく除籍を支援するツール<文献紹介> Cynthia Ehret Snydera. Data-Driven Deselection: Multiple Point Data Using a Decision Support Tool in an Academic Library. Collection Management. 2014, 39(1), p. 17-31. 過去の知を未来へ伝えることを使命とする図書館にとって,それに反する行為――蔵書の除籍は避けたいものである。しかし収蔵能力には限界があり,ニーズの低い資料の管理コストはゼロではない。ラーニングコモンズのような新たなスペースへの要求も高まっている。除籍対象の選定には貸出回数や最終貸出日がよく使われるが,貸出という側面だけに依拠しては重要な資料を誤って除籍してしまうおそれがある。他館の所蔵や,昨今ではデジタル
2013年1月22日、OCLCが、紙媒体資料の共同管理(シェアード・プリント)に関する新しいプログラム“Shared Print Management Program”を発表しました。各図書館がWorldCatに対象となる資料を登録することで、効率的な共同管理を行うというものです。このプログラムは、2012年3月に終了したOCLCのプロジェクト“Print Archives Disclosure Pilot Project”が発展したもので、そこでは共同保管のためのガイドラインの作成が行われています。 このように複数の図書館で紙媒体資料を共同管理する動きは、デジタル資料の普及や図書館のスペース削減要求を背景としてさかんになっています。地域レベルのコンソーシアムから北米研究図書館センター(CRL)やHathiTrustといった大規模な組織まで様々な取り組みがあり、民間企業のSustainab
私の情報収集の情報源であるid:kitoneさんが追っかけをしている id:keitabandoさんのブログやTwitterで「Mendeley」という文献管理ツールの名前をたびたび目にするようになりました。文献管理ツールの存在自体は数年前からよく耳にしていましたが,オープンアクセス推進者でMyOpenArchiveを運営されているid:keitabando さんがどうして文献管理ツールに興味をもたれたのか少し気になっていました。 折りしもku-librarians勉強会と大図研全国大会でid:keitabandoさんからMendeleyに関するお話をうかがえると聞き,参加したところ文献管理ツールという枠組みを超えた大きな可能性を感じました。忘れないうちに自分用のメモとして記録しておきたいと思います。 なお,Mendeleyを含む主要な文献管理ツールの紹介やその基本機能については最近発表さ
某セッションでちょっとしゃべったことをつらつらと。SIの現状と近い将来について思うところをまとめておきます。自分自身の立ち位置も確認していくという意味で。 結論的にいうと、SI自体は必要とされていますが、SI屋さんのビジネスモデルは成立しないという状況になるので、旧来の「SI屋さんの方法」ではうまくいきません。なので、別のやり方でSIをどうやっていくか?という議論が必要になりますね、という話です。 まずSI事業は人月稼働で商売をしています。スタート地点はそうではなかったのですが、一旦大きな人数を抱えると、食わせる必要があるため、より大きな仕事を取る羽目になります。要は稼働させる事、それ自体が目的になります。稼働を維持させる事で、収入を確保する事ができ、確保された収入で稼働のための人員を維持できる。そもそもそういう循環をベースに組織の目的が、「結果として」形成されてしまっています。 副作用と
年の瀬ですね。そろそろ皆様忘年会とかを企画してるのではないでしょうか? そこで、年間10回ぐらいは技術系の勉強会の飲み会の幹事をしている僕が大規模懇親会をどう設計しているかについて書いてみます。 人数の確定 人気のある勉強会ともなると参加人数は百人近くになります。 幹事が知らない人も沢山くるでしょう。 さてそのときに、どうやって懇親会・飲み会の人数を確定させるか。 確定しません。 ドタキャンとか当たり前にあります。 ドタキャンどころか無断欠席もザラです。 ドタキャン率(無断欠席も含む)は、 知り合いの数が少なければ少ないほど高く、 懇親会参加人数が多ければ多いほど高いのが僕の実感です。 つまり、知ってる人が少なくて懇親会参加人数が多いほどドタキャン率が高い。 僕の経験で一番ひどかったときは5割超えました。 あんときはさすがに辛かったですね。ははは。 じゃあどうするか。次へ進む。 店選び・予
南関東の「いろんなところから富士山が見える」状況に驚きつづけている 大阪から東京に引っ越して30年以上経つが、じわじわと蓄積されてきた驚きがついに閾値を超えたので筆を執った次第である。正確には「ポメラ DM250を起動してmenuキーを押して新規作成を選んだ」のだが、ポメラを持っていなかったら、さらに驚きが蓄積されていないと…
Twitterの大規模システム運用技術、あるいはクジラの腹の中(前編)~ログの科学的な分析と、Twitterの「ダークモード」 先週の6月22日から、米サンタクララで行われていたWebサイトのパフォーマンスと運用に関するオライリーのイベント「Velocity 2010」が開催されていました。 その中で、TwitterのJohn Adams氏がTwitterのシステム運用について説明するセッション「In the Belly of the Whale: Operations at Twitter」(クジラの腹の中:Twitterでの運用)が行われています。Twitterのような大規模かつリアルタイムなWebサイトの運用とはどういうものなのでしょうか? 公開されているセッションの内容を基に概要を記事で紹介しましょう。システム管理者の新たな役割、Railsの性能の評価、Bittorrentを使った
6月16日に開かれた日本出版インフラセンター(JPO)の定時総会で、中間法人「共有書店マスタ・ユーザ会」との組織統合が正式に決定した。JPO運営委員会内の情報センター運営会議の下、「第3のセンター」として位置付けられ、書店コード管理センター(仮)に名称を変更する。委員長には河出書房新社の岡垣重男取締役が就く見通し。
NECと日本事務器が先週12日に発表した医療事情報システム分野での協業強化は、来るべきレセプトオンライン請求時代を見据えたものだ。だが、その道のりには幾多の課題もあるようだ。 NECと日本事務器の協業強化の狙い NECと日本事務器が先週12日、医療情報システム分野で協業を強化し、レセプト(診療報酬明細書)オンライン請求時代を見据えた事業拡大を図ると発表した。 具体的には、医療機関における患者受付・入院管理・レセプト発行など医療事務の基幹領域において、NECが開発・販売する医療事務システム「MegaOakIBARSII 」の中核をなすソフトモジュールを日本事務器にライセンス提供。日本事務器はこのモジュールを自社の中規模向け医療事務システム「MAPSシリーズ」に搭載し、「MAPSIBARS」の名称で新たに製品化し、発売した。 また、MegaOakIBARSII とMAPSIBARSのユーザーに
「わが社のシステムは最強」――大昔の成功に固執し時代から見捨てられたトップ:間違いだらけのIT経営(1/2 ページ) IT導入に成功したことを自慢する経営者がいる。大いに結構なことだ。しかし、企業を取り巻く環境が目まぐるしく変化する中、20年以上も前に導入したシステムにかじりつかれていても……。 「間違いだらけのIT経営」バックナンバーはこちらから。 「わが社はIT導入に成功しているので、もう大丈夫だ」と思い込んで、IT導入に無関心になりきっているトップがいるものだ。システムを導入したばかりならしばらくはそう思い込んでもいいだろうが、客観情勢も主観情勢も刻々と変化している中、いつまでも成功体験に酔いしれているのは危険である。ITに限らずトップは常に現状に疑問を呈し、脱皮しようとする姿勢が必要である。それが企業の生き残りと発展につながる。 「IT導入に成功していてもう打つ手はない」という誤っ
来年度の研修医がますます減りそうで、県内にある基幹病院の先生が、大学のことを憂慮していた。 来年度の研修医を獲得するために、大学は、たしかに多様な研修プログラムを準備しているみたいで、 たしかに大学の「上」にいる人達は、成果を見込んだ努力を行っているように見えるけれど、 外野から見たそのプログラムは、今の大学に残っている「現場」の力で運用するのは困難で、 たぶん計画倒れに終わってしまうだろうと。 大雑把に「上」と「現場」という言葉を使うと、「現場」が実際にどれだけの能力を持っているのか、 「上」が計画を立てたとして、「現場」は果たしてそれを実行できるのか、どれだけ詳細な報告を 上げたところで、「上」がそれを予測するのは、今も昔もやっぱり難しい。 医療の「現場」力 たとえば自分は「循環器内科」ということになっているけれど、今の病院にはカテ室がない。 心電図を読んだり、心不全の患者さんを診るこ
開発部・システム運用グループの長野です。最近は「サーバ/インフラを支える技術」を読みながら通勤しています。今回はmixiの画像配信について書かせて頂きたいと思います。1回目は画像配信の課題について説明させて頂きます。 ■画像配信の種類 これまで画像の配信は大きく分けて2種類あると考え、システムを構築してきました。1つは1ファイルあたりへのアクセスが非常に多くなりますが、ファイル数が少ないもの。もう一つはファイル数が膨大になる代わりに、1つのファイルへのアクセスは少ないものになります。 前者はmixiの中で使われるロゴ画像やメニューの画像等のページ部品、また広告画像や絵文字画像になり、後者はユーザがアップロードする日記やアルバムの画像にあたります。ページの部品の画像はファイル数はそれほど多くないものの、サーバへのアクセス数が最大で秒間に数万リクエストにもなります。逆にアルバムや日記の画像は全
平成19年度業務システムの導入及び 運用に要する経費等の調査について (速報版) 平成19年12月10日 総務省 自治行政局 自治政策課 1 調査の概要 平成17年度、平成18年度調査に引き続き実施 市区町村に加えて、都道府県の情報システムに関しても調査を実施 精度の向上を図るため調査方法を改善 調査対象団体 市区町村向け調査: 全国の市区町村 1821団体(12月1日現在) – うち、平成19年度に合併の団体(予定含む)を除く 都道府県向け調査: 全国の都道府県 47団体 調査期間 平成19年9月10日~10月19日(回答期限) 回答期限以降も回答を依頼し、全団体からの回収を目標とする 2 調査のねらい(市区町村向け調査) 市区町村における業務システムの最適化を支援する 導入・運用に要する経費や調達・運用に際しての諸条件等のデータを整 理・公表することにより、市区町村に
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