依頼人と弁護士を引き合わせる機能に加え、法律に関するさまざまな情報を提供するポータルサイト「弁護士ドットコム」。2014年12月にマザーズ上場を果たし業績好調の同社だが、代表取締役の元榮太一郎氏によると、「それまで8期連続赤字という、育ちの悪い子供だった」という。 起業時は、書店でめぼしい本を読みあさる日々だったというほど「経営の素人」。大手法律事務所での安定した生活を捨ててまでベンチャーを始めた元榮氏は、どのようにして日本最大級の法律相談ポータルサイトを作り上げたのか。彼自身もかつてここで学んだという起業家養成スクール、アタッカーズ・ビジネススクール主催で行われた経営者講義の講演内容を元に、その歩みを追ってみよう。 弁護士の5人に1人が登録 弁護士ドットコムは、一言で表現すれば「法律相談ポータルサイト」だ。国内の弁護士のうち5人に1人以上に当たる7900名の弁護士が登録しており、そのプロ