2014年に窃盗や傷害などの一般刑法犯で検挙された中で再犯者は過去最悪の47・1%(前年比0・4ポイント増)に上り、18年連続で上昇した。性犯罪の再犯状況に関する特別調査では、再犯防止プログラムの受講と再犯率の関係を初めて調べ、受講者の再犯率は、受講していない満期出所者の5分の1の5・6%にとどまった。同省は、今年度から本格実施している短い刑期の性犯罪者のためのプログラムを今後拡大していく考えだ。 特別調査では、08年7月~09年6月、性犯罪で懲役の有罪判決が確定した1791人の再犯状況を調べた。 このうち実刑となった731人の出所後3年間の性犯罪再犯率を分析したところ、刑務所と、仮釈放後の保護観察の両方で再犯防止プログラムを受講した120人では5・6%だった。これに対し、受講経験のない満期出所者は25・5%。仮釈放されたが受講経験のない人は16・8%で、受講者とは大きな差が出た。