約2000万の動画がひしめく国内最大の動画投稿サイトである「ニコニコ動画」を生み、現在も数々の革新的サービスを送り出しているIT界の寵児、川上量生(かわかみ・のぶお)。その胸のうちには、意外な“社会的使命感”が秘められていた! *** 国内の代表的なIT企業のひとつに数えられる、株式会社ドワンゴ。この会社を20代で立ち上げ、東証一部上場にまで導いた若き企業家が、川上量生だ。 2011年、彼は突如としてスタジオジブリのプロデューサー・鈴木敏夫に弟子入り。そして現在、映画プロデューサーとしての第1作となる、ジブリの日常を描いた映画『夢と狂気の王国』が公開されている。まずは、彼のジブリでの仕事ぶりについて聞いた。 ■一番仕事ができたのは“中卒の社員”だった ―『夢と狂気の王国』の中で、宮崎吾朗さんと川上さんが“やり合っている”シーンがありますね。 川上 えーっと、それはまだ内容を発表できない案件