7月7日の夕刻に出た4度目の緊急事態宣言。その波紋が、冷えた赤いグラデーションで周囲に広がっていくような七夕でした。 国が出した東京の緊急事態宣言で、一瞬で消し飛ぶ小中高の修学旅行の話。林間学校中止の報。準備をしていた生徒さんたちの涙を慰めようもない親御さん達の憤り。 赤く暗いのは、希望を奪われた悔しさの波です。 夕方にちはやふる基金の代表理事から「かるたの高校選手権は開催の方向ですが、もしこれで宣言が出た地域の高校が出られないなんてことになったら・・・」との話を聞き、目の中にバチンと電気が走りました。 例えば、30校を超えるかるた部が参加してくれた東京都予選。例年なら2校出場枠があるのに今年はコロナ対策で1校だけが全国大会に出られます。 そこには「たかが2が1になっただけ」なんてとても言えないくらいの無念さがあるのです。 それが「0」になるとするならば、その説明には圧倒的な説得力が必要で