米国を代表する株式市場の一つで、ハイテク銘柄が数多く上場するナスダックの運営会社のコンピューターに昨年、ハッカーが繰り返し侵入していたことが分かった。取引を管理する基幹システムはアクセスされておらず、無事だったという。5日付のウォールストリート・ジャーナル紙が関係者の話として報じた。 コンピューター犯罪を担当する大統領警護隊(シークレットサービス)や連邦捜査局(FBI)が捜査を開始。侵入の動機は不明だが、不当に利益を上げたり、取引に関する秘密を盗んだりするのが目的だったとみている。 捜査当局は、侵入した人物や国籍の特定に至っていない。ロシアの関係者が関わっていることをうかがわせる複数の証拠もあるが、ハッカーが侵入する際にロシア国内にあるコンピューターを使っただけの可能性もあるという。(共同)