印刷 公開されたH2Bロケット3号機=愛知県飛島村の三菱重工業飛島工場 国産大型ロケットH2B3号機の機体が8日、三菱重工業飛島工場(愛知県飛島村)で報道陣に公開された。夏に予定している打ち上げが成功すれば、その後の打ち上げ業務は宇宙航空研究開発機構から同社に移管される。 H2Bは全長57メートル、最大直径5.2メートルで、国産最大のロケット。高度約400キロで地球を回る国際宇宙ステーションに向けて物資を運ぶ無人の補給船「こうのとり」を搭載する。 3号機の製造、打ち上げ費用は約140億円。機体を制御する電子機器を更新したほか、打ち上げ前の点検を一部省略し、2号機より費用を約7億円削る。機体は14日、種子島宇宙センター(鹿児島県)に輸送される。 打ち上げに成功すれば、4号機以降は「兄弟機」のH2A同様、三菱重工業が製造から打ち上げまでを担う予定で、外国の人工衛星を打ち上げるビジネスに