ポイント ・ 花粉を運ぶ昆虫等(送粉者)が日本の農業にもたらしている利益(送粉サービス)の経済価値を推定しました。 ・ 2013年時点での送粉サービスの経済価値は、日本の耕種農業産出額(約5兆7,000億円)の8.3%(約4700億円)に相当しました。また、そのうち70%(約3,300億円)は、野生送粉者が提供していると推定しました。 ・ 環境の変化等によって送粉者が減少することは、生産量の減少や生産コストの増加に直結します。 概要 1. 国立研究開発法人農業環境技術研究所は、各種農作物の生産額と送粉サービス*1への依存割合を集計して、日本の農業に対する送粉サービスの経済価値を推計しました。 2. 2013年時点の日本における送粉サービスの総額は約4,700億円であり、これは日本の耕種農業*2産出額(約5兆7,000億円)の8.3%に相当します。 3. このうち、約1,400億円がセイヨウ