50年後に想定される高いCO2 濃度条件下では、コメの高温障害はさらに進行 ―2010年の猛暑下における FACE 実験結果から予測― ポイント ・ イネの FACE ( Free Air CO2 Enrichment;開放系大気 CO2 増加) 実験を2010年の猛暑下で実施し、大気中の二酸化炭素 ( CO2 ) 濃度の増加がイネの収量・品質に及ぼす影響を調査 ・ CO2 濃度を高くすることによってコメの収量は増加したが、白未熟粒が著しく増加し、コメの品質を左右する整粒率は大幅に低下 ・ 将来予測される高温・高 CO2 環境での品質の維持・向上に向けた取り組みが重要 概要 1.独立行政法人農業環境技術研究所は、CO2 濃度を現在よりも 200 ppm 高めた屋外水田でイネを栽培する FACE ( Free Air CO2 Enrichment, 開放系大気 CO2 増加 ) 実験を、20