内藤朝雄さんの『いじめ加害者を厳罰にせよ』の第2章「いじめ発生のメカニズム」から印象的な文章を引用して詳しく考えてみようと思う。それは、僕が以前から感じていたことなのだが、うまく表現することが出来ないでいたことだ。それを見事に的確に表現してくれる内藤さんの指摘は大いなる共感を感じる。 だがその指摘は、やはり常識からはかけ離れているとも感じるので、すぐには受け入れられない人も多いのではないかと思う。どこが共感するところなのかを、客観的に語れるかどうか、論理的な合理性を説明できるかどうかを考えてみようと思う。まずは次の文章だ。 1「生徒たちにとって「仲良し」でいられないことは、「世界が壊れてしまう」くらいに恐ろしい危機なのだ。」 この文章の前に内藤さんは、自分をいじめるような人間たちとは関係を絶って相手にしなければいいのではないかと言うことを語る。それが「市民社会モード」の人が考える普通の思考