最近、ちまたにあふれる「毒親」を取り扱った本。「ひょっとして、うちの親も毒親だったのかも…」なんて不安に駆られる人も増えているのではないだろうか。この現状に疑問を投げかける1冊が誕生した。『「毒親」の子どもたちへ』(斎藤学/メタモル出版)だ。著者は、「アダルト・チルドレン」という概念をアメリカから日本に導入したベテランの精神科医だ。 「毒親論」を振りかざすクライアントに、作者は「そんなに親たちを断罪してどうしようっていうわけ?」と言ったこともあるという。実際その親に会ってみると、どこにでもいる普通の親であることがほとんどだ。 現在の生活がなかなかうまくいかない、自分がもてはやされず悔しい…そんなときに便利な言葉が、「世の中が悪い」あるいは「親が悪い」だ。「毒親論」という他罰的な考え方の根底には、実は「こんな自分で親に申し訳ない」という自罰的な考えが存在する。さらにその根源には、親という他者
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