下水道管の老朽化対策のため、千葉県柏市が管の内部にカメラを入れて調査したところ、想定外の障害物が見つかった。人間の血管にたとえ、“人間ドック”とも呼ばれる同市初の下水道管の健康チェック。市は障害物を除去するため対策費を増額補正する予算案を9日開会の市議会に計上する方針だ。【橋本利昭】 柏市の下水道は1960年に整備が始まり、総延長約1300キロで、普及率は90.3%(2018年度末)。うち敷設から35年以上経過した老朽管は約500キロあり、昨年10月から4年間で6億4000万円かけて内部を調査し、調査後10年間かけて修繕が必要な箇所(想定では約70キロ)の内側に新しい樹脂製管を入れて補強し、陥没などを防ぐことにしている。 他の自治体では普及率アップに力を入れ、修繕に手が回らないのが現状だ。市のこうした取り組みは、壊れたらそのつど直していた従来の事後保全型に比べ、市が現在実施する点検・修繕を