現在も日本経済に影響が続くアベノミクスが辿ってきた経緯と、「3本の矢」のひとつである大胆な金融政策について、飯田泰之・明治大学教授が論じる。 (『中央公論』2022年9月号より抜粋) 2022年7月8日は日本の政治・社会にとって、大きな転換点として記憶されることとなるだろう。それは経済についても例外ではない。 12年に始まる第2次安倍政権における経済政策は、停滞を続けていた日本経済の潮目を変えた。いわゆるアベノミクスの影響は安倍元首相が退いた後も、そして現在も日本の経済政策の基本方針として継続されている。 本稿では、アベノミクスとは何だったのか、日本経済に何をもたらしたのか、安倍元首相の不在によって日本の経済政策にはどのような変化が生じるのか──について、筆者の個人的な思い出を交えつつ考えてみたい。 正確には、アベノミクスという単語自体は06年の第1次安倍政権発足時に自民党幹事長だった中川
東京駅の八重洲南口と、地元の西日本某県庁所在地との間を往復しているやつ。前日の夕方に地元を出発して、一晩かけて東京駅に到着する頃には、ちょうど東京駅は朝の通勤ラッシュの時間帯。都会の人波に圧倒されながら、立ち食いそばで朝食を済ませる。 東京での用事を済ませたら、東京駅の地下街で晩御飯として、普段暮らしている地元では見たことが無いようなお洒落っぽいサンドイッチとかを買い込み、夕方の八重洲南口でバスに乗り込む。発車したら、窓の外をゆっくりと流れ去る夕暮れのビル街を眺めながら、晩御飯を食べ始める。都心を離れたバスが高速道路上で本格的に高速走行をし始める頃には、他の乗客たちは三々五々、毛布に包まって眠りにつき始める。車内も照明を落として暗くする。そんな中で、俺はインスタントコーヒーを飲みながら、前方の席で夜ふかしして、何をするでもなく、ただオレンジ色の照明に染まった高速道路が、前から後ろに流れてい
間違いなく日本の音楽史に名を刻んだ、生きる伝説のシンガー・ソングライター、中島みゆき。『地上の星』や『糸』など、数々のヒット曲を世に送り出してきたことは改めて言うまでもないだろう。 【貴重写真】メディア露出が少ない中島みゆきを独占直撃!(2022年8月) 今年2月で古希を迎えた彼女だが、'20年に“ラストツアー”と銘打った全国ツアーを開催するも、新型コロナの影響で中止になった。そこから2年半─中島の動向がいっさい聞こえてこないままだ。 「日本音楽界のシンガー・ソングライターのパイオニアである吉田拓郎さんは、年内で歌手活動を終了する予定です。昭和歌謡界のスターである加山雄三さんも、今年いっぱいでコンサートは引退。井上陽水さんにも引退するのではとの報道がありましたが、中島さんも70歳と高齢ですから続けて……と業界関係者たちの間では囁かれています」(スポーツ紙記者) メディア露出も減、公に発信す
「部長、5件でいいので見本を見せてください!」 証券会社の1年生だった頃、所属長にこんな懇願をしたことがある。 ことの発端は、”高額納税者リスト”に片っ端から電話をしろと、業務命令を受けた時のことだ。 令和の今では信じられないかもしれないが、当時は「日本のお金持ちランキング」とも言うべき高額納税者が地域ごとに詳細に発表され、毎年ニュースを賑わしていた。 そして高額納税者は住所、氏名が世間に公表され、当然のことながら金融機関からの営業電話がなり続けることになる。 しかしかけてもかけても、 「忙しいんに、クソ電話してくんな!」 「儲かる株なら自分で買えばええやろ!」 とガチャ切りされるばかりで、全く受注を頂けない。 そりゃあそうだろう。こんなリストで実名や連絡先を公表されたら、怪しい投資から詐欺のような話まで、全国から電話が殺到しているに決まっている。 部長はイラ立ち、 「お前ら、それでも大学
岸田文雄首相の新型コロナウイルス感染が21日に判明した。6日間の夏休みを取り、22日から公務に復帰する予定だった。外遊見送りなど影響や波紋が広がったお盆明けの同日、対応に追われる霞が関や永田町では危機管理不足や油断を指摘する声が相次いだ。菅義偉前首相(衆院神奈川2区)との対比まじりの批判も聞かれ、就任1年で衆参両院の選挙を勝ち抜いた「岸田マジック」も息切れ気味だ。 「ゴルフや温泉を満喫して『さあ仕事』という時に感染とは。さぞかし本人もばつが悪いだろう」。ある省庁の幹部は推測した。先の内閣改造はタイミングがお盆のさなかとあって、各省庁に戸惑いが広がったばかり。官僚の間では「総理は将来の感染を予測して組閣を急いだのではないか」との冗談も聞かれた。 実績がまだない中で迎えた総選挙を突破、感染拡大の下でも高い支持率を維持して参院選も乗り切った。関係者の間で語られる岸田首相の「強運」の背景が「菅総理
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