阿耨多羅三藐三菩提(あのくたらさんみゃくさんぼだい)という言葉を聞いたことがありますか? これは「悟り」のことです(笑)。 悟りを開いた人のことを「仏陀」とか「覚者」といいます。 実のところ、過去何千年かの間には、悟りを開いた人はたくさんいるのです。 ですから、「仏陀」とは釈迦だけを指すわけではないのですね。 悟りといっても、いろいろな段階があって、「あるがまま」という初段階の悟りから、虚無という心魂を破壊してしまう程の凄まじい段階を経た最終的な悟り「大悟」までがあります。 元来、仏教はこの悟りを開いて輪廻転生からの解脱を目指す哲学的宗教なのですが、その在家信者は現世利益の功徳を得られるよう拝んでいる有様です(笑)。 また、何十万という出家僧でさえ「大悟」にまで至る人は極々僅かです。これは例えていえば、東大に入学後、教授となり、最終的に学長になる以上に難関です(笑)。このような状況ですから