戯れに親鸞の『教行信証』なんか読んでいる。 教行信証 (岩波文庫) 作者: 親鸞,金子大栄出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1957/10/07メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 15回この商品を含むブログ (10件) を見る岩波文庫の『教行信証』には、全ての漢字にフリガナがつけてあるのだけれど、現在の読み方とは少しずつ違っていて面白い。単に旧仮名遣いというだけではない。 たとえば、心が「しむ」、三が「さむ」なのである。こういうフリガナは今まで見たことがなかった。例として引用すると、 ・心(しむ)おおきに歓喜せん。(p.50) ・慈に三種(さむしゅ)あり。(p.51) などなど。 韓国語を勉強した人ならご存じのとおり、韓国語の発音では心が「심(sim)」で三が「삼(sam)」となる。"m"の次に"u"がつかない。ひょっとすると、親鸞の時代の日本語はこれと同じ発音だったんじゃないか