笑顔でメディアのインタビューに応じるのは、大学のアメリカンフットボールの選手たち。4月下旬、ニューヨークで開かれたNFLのドラフトだ。上位で指名されれば、日本円で20億円以上を獲得する選手もいる。全米の注目が集まる。 しかしいま、華やかな舞台を引退した選手たちの「自己破産」が問題になっている。アメリカのメディアは、NFLの元選手のうち、実に78%が引退後5年以内に自己破産していると伝えるなど、この問題を相次いで取り上げている。NBA・アメリカプロバスケットボールでも60%にのぼる。多くの選手が自己破産に陥る原因は、奨学金で学校に通いスポーツだけに集中するため、金融の知識をほとんど持たず、投資詐欺などにだまされるケースが多発しているからだ。 引退後、自己破産したNFLの元スター選手ジャマール・ルイスさん(34)。ことし全米チャンピオンに輝いたNFLの名門レイブンズで2000年から10年間プレ