東京電力福島第一原子力発電所における事故を検証しているNPO「ニュースのタネ」が、事故直後からアメリカ政府が日本各地で放射線量を計測したデータを分析したところ、トモダチ作戦として被災住民の救助にあたっていたアメリカ軍の空母が当時、極めて高い放射線を浴びていたことがわかった。(鈴木祐太、山崎秀夫、立岩陽一郎) 海上からみた東京電力福島第一原子力発電所(撮影:山崎秀夫)このデータは、アメリカ軍とアメリカ・エネルギー省が事故の直後から日本の各地の20000件を上回る地点で放射線量を計測したもので、近畿大学で長年にわたって放射性物質の分析に携わった山崎秀夫氏がエネルギー省のウエブサイトからダウンロードしたものだ。現在はその一部しか公開されていない。 NPO「ニュースのタネ」はデータの中に、USS Ronald Reaganと書かれた記述を見つけた。横須賀を母港とし、当時、「トモダチ作戦」として被災