東京都の猪瀬直樹知事(67)が昨年12月の都知事選前に医療グループ「徳洲会」側から5000万円を受け取った問題で、都議会で過半数を占める自民と公明の両会派は、9日以降に開かれる都議会総務委員会に知事の出席を求める方針を固めた。 一問一答形式で質疑が行われる総務委員会で、現金を受け取った理由について詳細な説明を求める。 都議会局によると、知事が常任委員会に出席すれば、石原慎太郎前知事が2000年に財政委員会に出席して以来で、極めて異例。 5日の本会議で行われる代表質問は、議員の複数の質問に対し、知事や都幹部が一括して答弁するため、両会派は「過去の記者会見以上の説明は期待できない」と判断。代表質問では猪瀬知事に答弁を求めず、追及の場を一問一答形式で行われる委員会に移し、内容のある答弁を引き出すこととした。