映画『エクスペンダブルズ』を観に行った時のことだ。 オレは上映開始を待ちながら、映画館のロビーで腹筋1000回腕立て伏せ1000回ヒンズースクワット1000回のいつもの日課をこなしていた(指人形で)。ふと顔を上げると、金髪ギャルと小汚いオヤジというどうにも年齢の吊り合わないアベックが目の前を歩いていた。 まああの雰囲気は水商売の同伴だろう。オヤジが妙に鼻高々だが見た目がどうにも貧相なのが哀れを誘う。たまに見るよなああんなの、などと思ってその場は忘れていたが、映画が始まり席に着くと、なんとそのアベックがオレの一つ置いた隣の席に座ったではないか。席についたオヤジは若い娘が隣にいるもんだからもうギンギンに興奮しまくっていて、やたらガヤガヤとうるさい。 そのうちそのオヤジ、スクリーンを指さしてギャルに「エクスペンダブルズ!」とかわめいている。相手の女が何の映画観に来たかわかってないのか?と思ってた