にもかかわらず、知り合いの書店員のみなさんは一様に肩を落とし、「だれが投票したんでしょうねえ」とぼやいてるんです。投票制の賞は民主主義のルールに則って受賞作が選ばれるわけだから、本屋大賞がメジャーになって投票者が増えれば、やっぱりよく読まれたものが強い。島田雅彦氏の言葉を借りれば「文字通り民主的な作品!」が受賞するわけです。 ただ、私の勝手な思い込みだが、幼い頃から憧れをもってきた「書店」と「書店員」という存在が「本を最も知る立場」として選んだ本が、結局は他の選考で選ばれた本と変わりがない、というのは少し残念だ。テレビや新聞では報道されなくても、大規模な広告が展開されなくても、ドラマ化や映画化がされなくても、「こんなに面白い本があるんだよ」と教えてくれるのが「本屋さん」だとどこかで期待している気持ちがあるからだ。それは本当に勝手な思い込みです、と言われてしまえばそれまでだが。 「本屋さんが
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く