【北村哲朗】2014年の宝塚歌劇100周年を盛り上げようと、兵庫県宝塚市が宝塚大劇場がある周辺の町名を「歌劇町(かげきまち)」などとする案を練っていたが、地元住民らの反対や慎重論が強く、断念した。中川智子市長は「事前に説明しておらずフライングだった。いいアイデアと考えたが安易だった。ご迷惑をかけた」と23日の会見で話した。 中川市長は昨年6月、「歌劇文化が根づく町」を全国に発信したいとして、町名を変更する考えを表明。市によると、宝塚大劇場がある「栄町(さかえまち)」を、「歌劇町(かげきまち)」などにする案が挙がっていたという。 しかし、直後に周辺の自治会長を集めて開いた説明会で、「街の活性化につながらない」「名前のつけ方次第ではイメージ低下につながる」「ほかに優先すべき課題がある」といった声が相次いだ。今月22日にも改めて意見を聞いたが、町名変更を歓迎する声はなく、方針撤回を決めたとい