東南アジア各国で選挙制度が機能不全に陥っている。タイでは軍の影響力行使を可能にする諸制度が、民意の実現を拒む。1党独裁のカンボジアは下院選から有力野党が排除された。軍がクーデターで選挙結果を否定したミャンマーでは、泥沼の内戦が2年以上も続く。各国の市民らは抗議の声を上げるが、民主主義への道のりは遠い。(バンコク・藤川大樹、写真も)
国軍のクーデターに抗議するウィンチョーさん(右から2人目)と妻(左)=東京都渋谷区の国連大学前で2021年9月撮影、ウィンチョーさん提供 27日に営まれる安倍晋三元首相の国葬へミャンマーを外務省が招待したことについて「市民を弾圧する国軍側を来賓として招くことは国葬開催の理念に反する」と東京都の在日ミャンマー人が抗議している。くしくも27日は、2007年に反政府デモを取材中に射殺された映像ジャーナリスト、長井健司さん(当時50歳)の15回目の命日。東京都在住のミャンマー人男性に、長井さんへの思い、国葬招待が持つ問題点について聞いた。
4月9日、インターネットメディアのMyanmar Now によると、ミャンマー(ビルマ)で国軍によるクーデターが発生してから二ヵ月の間に死者が600人を超え、悪化する一方のミャンマー(ビルマ)情勢を受け、韓国を含む15の国と地域の駐ミャンマー大使らが、「暴力の停止、政治囚の釈放、民主主義の回復」を求めて署名した共同声明を発表した。驚いたことに、そこには日本の駐ミャンマー大使は含まれていない。絶句した。ありえないと思ったが、Japan はない。 署名したのは Australia, Canada, European Union & members of EU with presence in Myanmar(Czech Republic, Denmark, Finland, France, Germany, Italy, Netherland, Spain, Sweden, Switzerla
ミャンマー・マンダレーで、国軍によるクーデターに抗議するデモ隊(2021年2月7日撮影)。(c)STR / AFP 【2月12日 AFP】ミャンマー軍のクーデターに抗議する若者が街頭デモに繰り出し、プラカードを掲げている。そこにはこう書かれている──ミャンマーの軍事政権は元彼よりひどくて、フィッシュカレーよりまずくて、何百万人もに拒否されて、生理より苦痛。 ミャンマーで1日に起きた軍事クーデターに対する抗議で、全国の街頭を埋め尽くす若い世代。彼らは軍部をだしにしたジョークを飛ばし、プラカードには表情豊かで機知に富む、しばしばどぎつい言葉を書いて、ソーシャルメディアの人気を集めている。 あるプラカードには、事態があまりにひどいため「引きこもりさえ参加している」と書かれている。「私の元彼はひどかったが、ミャンマー軍はもっとひどい」というのもある。 とりわけ軽蔑の言葉を浴びせられているのは、国軍
【2月2日 AFP】中国の国営メディアは、ミャンマーでの軍による政権奪取とアウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)国家顧問の拘束について、「大規模な内閣改造」と報じた。今回の政変をクーデターとは呼ばず、えん曲表現にとどめた形だ。 世界の民主主義国家の首脳らがミャンマー軍を非難する中、中国政府はミャンマーの全当事者に「互いの相違を乗り越える」よう呼び掛けた。 国営新華社(Xinhua)通信は1日、軍がクーデターを起こし、先に選出されていた閣僚らを解任して軍出身者らを任命したことについて、「大規模な内閣改造」だと報道。 また共産党機関紙・人民日報(People's Daily)系の環球時報(Global Times)は専門家らの話として、軍の権力掌握は「ミャンマーの機能不全に陥っている権力構造を調整」する動きともみられると伝えた。ただ専門家らの氏名は出していない。 さらに同
バングラデシュのチッタゴンで、ベンガル湾上の島に移送されるためにバングラデシュ海軍の船に乗船するロヒンギャ難民(2021年1月29日撮影)。(c)AFP 【2月2日 AFP】3年前の激しい軍事弾圧で隣国バングラデシュへ逃れたミャンマーのイスラム系少数民族ロヒンギャ(Rohingya)は1日、アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)国家顧問が国軍に拘束されたことを喜んだ。 国連(UN)がジェノサイド(大量虐殺)の可能性を指摘している2017年8月の軍事弾圧の後、約74万人のロヒンギャがミャンマーのラカイン(Rakhine)州からバングラデシュへ向かった。 当時、ミャンマーの事実上の政権トップだったスー・チー氏は、2019年に行われたロヒンギャに対する性的暴行や殺人などの残虐行為に関する国際刑事裁判所(ICC)の公聴会で、国軍を擁護した。 スー・チー氏拘束の知らせは、現在約
ミャンマー西部ラカイン州で少数派イスラム教徒ロヒンギャへの人権侵害が報告されている問題で、アウンサンスーチー国家顧問が、国連人権理事会が派遣を予定している調査団に入国ビザを出さないよう指示したことが明らかになった。各国のミャンマー大使館に通知しているという。 6月30日の国会で、外務副大臣がロヒンギャ問題に答弁した中で「アウンサンスーチー氏は、我々は国連の調査団に協力しないと言っている。各国の大使館に調査団員にはビザを出さないよう命じる」と発言。外務省関係者によると、スーチー氏から同省に指示があり、大使館に一斉に知らせたという。 昨年10月にロヒンギャの過激派とみられる武装集団が警察施設などを襲撃してから、ロヒンギャに対する人権侵害が国連などによって報告されている。ミャンマー政府も独自の調査をしているが、国連はこれが「不十分」として、調査団の派遣を決めていた。 ミャンマー側は「これは国内問
軍事政権により「ミャンマー」と改称されたビルマのラングーン(旧首都・軍事政権によりヤンゴンと改称)で、僧侶や市民の平和的デモ隊に対して治安部隊が激しい弾圧を加えた。また、治安部隊は複数の僧院に突入し、僧侶ら数百人を拘束した。さらに、「国民民主同盟」(NLD)を率いるアウンサン・スーチーさんの自宅にも弾圧の手が伸びているという報道もある。 [CNNより] 治安部隊はまた、27日未明、民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー氏率いる野党・国民民主連盟(NLD)のスポークスマンと幹部の2人を拘束した。 外交筋が匿名を条件に語ったところによると、スー・チー氏が刑務所に収容されたとの一部情報があるものの、同氏の自宅周辺にさらに多くの治安部隊が展開し、自宅敷地内にも100人以上の兵士が入ったことから、同氏は引き続き自宅軟禁下にあるとみられる。 [引用終わり] 1988年8月、ビルマの学生たちが立ち上が
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