石垣空港で旅客機に乗り込む中国人船員たち=13日午前11時23分、沖縄県石垣市、越田省吾撮影 沖縄・尖閣諸島沖で中国漁船が海上保安庁の巡視船に衝突し、中国人船長(41)が公務執行妨害の疑いで逮捕された事件で、日本政府は13日、船長を除く漁船の乗組員14人(いずれも中国人)を帰国させ、漁船も返還すると発表した。海保などによると、14人は同日昼前、中国側が用意した航空機で石垣空港(沖縄県石垣市)を飛び立った。 仙谷由人官房長官は同日午前の記者会見で「代理の船長が中国側から来て、14人はチャーター機で中国に帰る。漁船は代理の船長によって中国に戻る」と述べた。海保は漁船が日本領海を出るまで巡視船で付き添うとみられる。 海保は「漁船と船員14人についての捜査は12日で終わった」としている。船長については10日に10日間の勾留(こうりゅう)が認められており、那覇地検石垣支部が引き続き取り調べる方