北京で学生らの民主化運動が弾圧された1989年6月の天安門事件から27年になるのを前に、香港で29日、犠牲者らの名誉回復や中国の民主化を求めるデモがあった。民主派団体の呼びかけで約1500人(主催者発表)が参加した。 デモには例年、たくさんの学生が参加してきたが、今年は多くの学生団体が参加を見送ったため、参加者は昨年から半減した。反中感情が強まるなか、最近は若者の間で、「中国の民主化は、香港には関係ない」という意識が強まっている。 それでも参加した男子学生(19)は「我々のルーツが中国ということは否定できない。中国と香港の民主化は互いに影響しあっていると思う」と話した。(延与光貞)