台湾中央研究院天文及天文物理研究所(ASIAA)のヒョスン・キム氏をはじめとする国際研究チームは、アルマ望遠鏡による観測で、年老いた星ペガスス座LL星の周囲にガスの渦巻き模様をはっきりと描き出すことに成功しました。この星は連星をなしており、渦巻き模様を解析することで、実際には直接観測することのできない連星系の軌道運動を導き出すことができました。この観測成果は、今週出版された天文学専門誌『ネイチャー・アストロノミー』に掲載され、また同誌3月号の表紙を飾っています。 アルマ望遠鏡が観測したペガスス座LL星のまわりの渦巻 Credit: ALMA(ESO/NAOJ/NRAO), Hyosun Kim et al. 「これほど美しい渦巻き模様が空に浮かんでいるなんて、本当にワクワクします。私たちの観測により、形の見事に整った渦巻き模様の構造を明らかにすることができました。そして、この形を説明する理