日本で二流でもウケる国はある! 作品を選びやすい市場作りが急務 「マンガもアニメも商品である以上、売れてナンボ。国内の市場がいっぱいに なったら海外に市場を広げていこうなんてのは当たり前。とっくにアニメや映画は、ディズニーなど巨大資本によってグローバルなコンテンツになっている。マンガにもその可能性がないわけはない」 そう話すのは、マンガ出版の老舗である少年画報社で数々の雑誌の編集長を務め、退職後は海外でのマンガビジネスに挑戦した添田善雄氏だ。谷岡ヤスジをはじめ、多くの大作家たちと時間を共にした。 「マンガは、絵でもなければストーリーでもない、コマでもない。どう物を見るかの総合芸術、だから絵がうまいこととウケる可能性は別。大友克洋さんや井上雄彦さんとか、アートに走っちゃう人は、実はマンガのためにはならない」 と、歯に衣着せぬ力強い発言を繰り出す添田氏。そんな名編集者の経験をもってしても、海