縄文の顔は癒やし系!?―。笠岡市教委は23日、同市西大島の津雲(つくも)貝塚で、縄文時代後期から晩期(約4千〜2500年前)のものとみられる土偶の頭部が出土したと発表した。どこか愛らしいシンプルな目と口が彫られているのが特徴で、表情が分かる土偶は中国地方でも珍しいという。 頭部は直径3・6センチの円形で、厚さは2・1センチ。平らな面に目と口、頭頂部から側面にはヘアバンドを思わせる細い線が2本彫られている。下面に穴があり、細い木などを差して未発見の胴部と接合していたとみられる。 津雲貝塚は大正期、京都帝国大などの調査で約170体の人骨が出土した西日本を代表する縄文遺跡の一つ。約3500平方メートルが国史跡に指定されており、同市教委が昨年12月、遺跡の範囲確認のために指定地外の休耕田で発掘調査。土器、石器などとともに土偶を発見した。 岡山大大学院の松本直子准教授は「頭部が丸く簡素な表現の土偶は
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