西野ジャパンに与えられた準備試合はガーナ戦を含めて3試合。1試合もムダにできる状況ではない。この壮行試合はいわば「ゲネプロ(通し稽古)」だ。本番前、日本のファンにプレーを披露する最後の機会になる。完成度の高いプレーを観衆および視聴者に示す義務がある。 【写真】スペインの名将は日本代表の選手たちをこう評価していた ただ、そうは言っても、西野朗監督にとってはこれが就任初戦だ。自身のサッカーを代表監督として、初めて披露する場でもある。それでもかたくなに勝利を目指すのか。最大限テストに当てるのか。それとも西野さんの監督としてのカラーを鮮明に打ち出す場とするのか。 問われているのはそれぞれのバランスだ。そのバランスも、均等でなければならないというわけではない。つまり、この日の0-2という結果に対して怒り心頭に発しているわけではないのだ。 勝利は逃しても、それを補ってあまりある”何か”を得ることができ