【マニラ=佐々木学】台風30号で深刻な被害が出たフィリピンの被災地で医療支援にあたるため、日本の国際緊急援助隊の医療チームが13日未明、レイテ島に入った。セブ島からフェリーで到着し、被害が大きかったタクロバンを車で目指している。 援助隊は医師や看護師、薬剤師ら計25人で構成。先遣隊はすでに空路でタクロバンに入り、地元医療関係者と協議を始めている。現地では水不足が深刻で、衛生状態が悪化、体調を崩す被災者も多くなっている。 医療チームの先遣隊として職員を派遣したほか、テントやシートなどの援助物資を提供している国際協力機構(JICA)フィリピン事務所の佐々木隆宏所長は「東日本大震災の被災者を支援してくれたフィリピン国民に恩返しをする番だ」と話した。 一方、現地の日本大使館によると、レイテ島とサマール島には133人の日本人が在留の届け出をしているが、通信状態が悪く、まだ97人の安否がわかっていない