皇太子さまの新天皇即位に伴い、来年のゴールデンウイーク（ＧＷ）は１０連休となる。「１０連休をどう過ごすか悩ましい」という、うれしい悲鳴や「休みがあってもお金が足りない」との声も上がる中、１０連休こそ正念場という業界もある。 来年５月１日の改元を控えて気を抜けないのが、コンピューターのシステムに携わる業種だ。 ＩＴ業界に勤める男性会社員（２５）は「特に官公庁や学校を顧客とする部署は、和暦を用いたシステムが多く、今の時点ですでに忙しくしている。元号が変わるタイミングが分かるのは好都合だが、それでも元号が切り替わる連休中は、トラブル発生の可能性もある」と語る。 「改元の影響を真正面から受けるだろう」と話すのは首都圏の自治体関係者。「これまで使ってきたマニュアルなどの資料を一新しなければならない。なにしろ紙１枚の１文字の変更だけでも手続が必要だ。資料は膨大にあるのに、一体どうなるのかと思うと怖い」

今年、１９年ぶりに日本シリーズ進出を果たした横浜ＤｅＮＡ。しかし、その輪の中にベイスターズひと筋１１年、下園辰哉氏（３３）の姿がなかった。愛着あるチームの若返りの中で、潔く身を引いた男はいま、何を思うのか。（聞き手・山戸英州） －－プロ生活で一番の思い出は 「３年目（２００９年）に西武ドーム（現西武プリンスドーム）で涌井投手から打ったプロ初ホームランです。当時は大矢（明彦）さんが１軍監督をされていて、僕は２軍で成績を残しても、なかなかお呼びがかからなかった。当時２軍監督だった田代富雄さん（現巨人２軍打撃コーチ）から『我慢しておけ。絶対にいいことがある』と励ましてもらっていました。すると、大矢さんが休養されて、田代さんが監督代行になられて、すぐに上げてもらって２試合目に打てたんです。恩師は田代さんです」

今季１９年ぶりに日本シリーズ進出を果たした横浜ＤｅＮＡ。暗黒時代にブルペンを支えた小杉陽太元投手（３２）は、若返りを進めるチームの躍進を見届け、このオフ現役引退した。ユニホームを脱いだ翌月にはイベント会社を起業。社長業挑戦の舞台裏を明かす。（聞き手・山戸英州） －－９年のプロ生活 「社会人出身の即戦力なのに、大した結果も残せていない中でよく９年もやれたと今でも思います。それでも生き残れたのは中畑（清）前監督、デニーさん（現中日・友利結編成担当）がプッシュしてくれたから。２人には『逃げの姿勢だけは絶対に許さない』とよく怒られましたが、すごく縁を感じました」 －－１軍での思い出 「２０１２年、引退表明していた石井琢朗さん（現ヤクルトコーチ）の横浜スタジアムでの最終試合で先発できたこと。それと、小学６年生の時に生まれて初めて観にいったプロ野球の試合で先発されていた、三浦大輔さんの引退にチームメー

東芝が国民的アニメ「サザエさん」（日曜午後６時半）の番組スポンサーを降板する方向で調整に入ったことを受けて、あの男が迅速に動いた。夕刊フジに「Ｙｅｓ！　高須のこれはＮｏ！　だぜ」（月曜）を連載する美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長（７２）だ。１日、自身のツイッターを更新し、スポンサーへの交渉に入ったことを明かした。 高須氏は同日午前、「電通とフジテレビにすぐに連絡した。高須グループのハウスａｇｅｎｃｙと値段交渉開始なう」とツイート。これにフォロワーが反応し、ざわめくと、「妄想ではない」と本気であることを改めて宣言した。 東芝は、サザエさんの放送が始まった１９６９年１０月から約４８年間ＣＭを提供してきたが、綱渡りが続く経営状況から合理化が避けられないと判断、スポンサー降板の方向の検討に入ったことを１０月３１日までに広告大手、電通に申し入れた。 サザエさんは日曜夜に家族がそろって視聴する

★ＳＭＢＣ日本シリーズ第２戦（２９日） ソフトバンクはすべてにおいてレベルが高いな、というのが正直な印象です。 走塁ひとつ取っても、そう感じさせられます。７回に中村の痛烈な右前打で、二走・今宮が一気に逆転のホームを奪いましたが、普通ならリプレー検証以前に、三塁で止める当たりですよ。スタートが素晴らしかった。 わがベイスターズとしてはこの逆転打の直前、１点リードの７回１死一塁の守備で今宮を二ゴロに仕留め、ゲッツーでチェンジと思いきや、送球を受けた遊撃手の倉本（寿彦、２６）が落球。オールセーフにしてしまったことが悔やまれる結果になりました。 しかし、倉本は今季全１４３試合にショートでスタメン出場。守備は派手さこそありませんが、普段アイツの所に打球が飛べば安心できます。皮肉なことに守備のうまい選手ほど、ああいう場面で瞬間的に「ここでゲッツーを取れれば試合に勝てる」とかいろいろなことが頭に浮かぶも

★セ・ＣＳファイナルＳ　第４戦（２３日） 横浜ＤｅＮＡ・三上朋也（２８）の面目躍如たる場面でした。１点リードの６回無死満塁。この絶体絶命のピンチでマウンドに上がると、広島の代打・岩本、さらに続く代打・小窪を得意のスライダーで連続空振り三振に仕留め、左腕エスコバーにバトンを渡しました。この回を無失点に抑えたことが、勝負の分かれ目でした。 三上というのは不思議な投手で、こういったピンチでいとも簡単に抑えるかと思えば、走者がいない場面で簡単に長打を打たれることもある。この日は“良い方の三上”が出ました。 アイツの特長は強靱なメンタル。打ち込まれても、特に落ち込む様子は見せません。 ルーキーイヤーの２０１４年に守護神として２１セーブ。昨年はセットアッパーとして５９試合に登板し防御率２・６１の好成績をマークしましたが、今季は６１試合に投げたものの同５・１２とアイツにしては不振でした。 ８月１９日に出

ダイエー・ソフトバンク、横浜・横浜ＤｅＮＡで強打の外野手として活躍。特にここ一番で無類の勝負強さを発揮した井手正太郎氏（３３）が昨季限りで戦力外通告を受け、１１月の１２球団合同トライアウトに参加したもののオファーは届かず現役を引退した。今年からはＤｅＮＡ球団職員として、本拠地神奈川を中心に地域の野球振興のため子供たちの指導にあたっている。　（聞き手・山戸英州） －－プロ生活を振り返って 「正直１５年間もやれるとは思っていませんでした。高校（日南学園）の同級生の寺原隼人（現ソフトバンク）がドラフト１巡目で、僕は８巡目。彼は即戦力（１年目に１軍で６勝２敗）、僕は１年目は２軍でも試合に出られなかった。差がありすぎました」 －－しかし高卒３年目でプロ初出場を開幕スタメン（２００４年３月２７日・オリックス戦、福岡ドーム＝９番・右翼）で飾った 「はい。ただ、１０試合目で盗塁した際に肩を脱臼。あれは本当

昨年の金融市場は、６月の英国の欧州連合（ＥＵ）離脱決定と、１１月のドナルド・トランプ氏の米大統領選勝利を受けて日経平均株価が約１０００円暴落し、急激な円高に振れる場面があった。その後、相場は元に戻ったが、２０１７年も急変リスクを抱える「危険日」がいくつもある。 まず要注意なのが１月２０日に開かれるトランプ氏の米大統領就任式だ。期待先行のトランプ相場が、就任式をきっかけに現実に引き戻されるとの警戒感も強い。 トランプ政権発足後の３月１４、１５日には米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）が予定されている。ＦＯＭＣは１７年に０・７５％分の利上げを想定しているとされ、６月、９月、１２月に０・２５％ずつ引き上げるとの見方が中心だ。ただ、「トランプ政権が巨額な財政支出や減税を決めれば、景気の過熱感から利上げを３月に前倒しする可能性も否定できない」（国内証券ストラテジスト）という。 金利の目安となるＦＦ（フェ

「肩こりは幽霊のせいかも」などデタラメな情報を医療サイトで掲載して炎上したディー・エヌ・エー（ＤｅＮＡ）は、ほかにも８つのサイトを非公開にする事態に追い込まれた。守安功社長は謝罪文を公表、報酬をカットするとしたが、プロ野球の球団を持つ大手企業の法令順守の姿勢が厳しく問われている。 「私自身、モラルに反していないという考えを持つことができませんでした」。守安社長は１日に公表した謝罪文で、自社が運営していたサイトの実態をこう記した。 ＤｅＮＡは１１月２９日に医療情報サイトの「ＷＥＬＱ（ウェルク）」を非公開にした。東京都は医薬品医療機器法（旧薬事法）に違反している可能性があるとして、近く担当者から事情を聴く方針だ。 同社は住まい情報の「ｉｅｍｏ（イエモ）」や旅行情報の「Ｆｉｎｄ　Ｔｒａｖｅｌ（ファインド　トラベル）」など８つのサイトも非公開にした。記事の盗用に加え、子育てサイトでは妊娠時のアドバ

２２日開幕の日本シリーズは広島ｖｓ日本ハムの組み合わせとなり、各試合を中継する放送局も確定。第５戦以外は全て午後６時半のプレーボールとなった。 地上波テレビ中継は、出場球団との関係やレギュラーシーズン中の放送実績などが反映される。広島のホーム４試合は“全方位外交”で、民放４局に割り振り。日本ハムのホーム３試合のうち２試合は、日本ハム・栗山英樹監督（５５）が長くキャスターとして出演した、テレビ朝日系が射止めた。 最多３試合の放映権を手にしたテレ朝だが、なぜ第５戦だけ６時開始なのか。同局関係者は「今ウチの木曜９時、何やってるか知ってますか？」とニヤリ。この枠では１３日から、米倉涼子主演の大人気ドラマシリーズ「ドクターＸ～外科医・大門未知子～」の第４弾の放送が始まり、初回から２０・４％の高視聴率をたたき出している。 日本シリーズは試合終了までの完全中継が大原則。６時半プレーボールでは、「ドクター

プロ野球の春季キャンプ取材で、１カ月にわたって沖縄に滞在し色々な球団を見て回りましたが、最も印象に残ったのが横浜ＤｅＮＡ・山崎康晃投手（２３）です。 とにかくファンサービスを丁寧かつ長時間にわたって行うことはよく知られていますが、実際にチームのキャンプ地・宜野湾で目の当たりにして感動してしまいました。 小さい子供には「どこからきたの？　名前は？」と体をかがめて目線を合わし、色紙に名前をしっかり入れてあげます。ツーショットの写真撮影に応じた際にはファンに体を寄せて、自撮り風に自分でシャッターを切る、といった具合です。サインを求められれば列に並ぶ人がいなくなるまでペンを走らせ、笑顔も絶やしません。 なぜ、そこまで“神対応”が続けられるのか。「ファンからすれば、今日のこの日しか僕らに会えないかもしれない。思い出に残るプロ野球選手が機嫌悪そうにしていたらガッカリでしょ？　自分に会って喜んでくれるの

横浜ＤｅＮＡは２１日、昨年１１月２４日から実施していた株式公開買い付け（ＴＯＢ）により、本拠地・横浜スタジアムの運営会社「株式会社横浜スタジアム」を連結子会社にすることが決まったと発表した。 池田純球団社長（３９）は会見で「球団と球場の一体化によって健全な球団経営と、強いチーム運営への道筋がついた」とうなずいた。 ＴＯＢは２０日で終了。議決権ベースで７１・１２％の株式を総額７４億２５００万円で取得。球団の最終的な保有比率は７６・８７％に高まる。今後の焦点は、２０１５年３月期決算で１３億円に上った赤字をどれだけ圧縮、黒字転換に近づけるかだ。 赤字の大部分を占めたのは、入場料収入の１３％に当たる球場使用料だ。約６億円とされ、一部では「奴隷契約」といわれた。だが今後はこれを節約できる上に、広告料収入、スタジアム内の飲食・物販の売り上げ、オフシーズンのイベント収入などが球団の懐に入ることになる。

セ・リーグのクライマックスシリーズ（ＣＳ）ファーストステージ進出をかけ、広島が７日の中日との今季最終戦（マツダ）に臨む。 勝てば３位決定、３年連続ＣＳ出場が決まる。だが引き分けか負けなら阪神の３位、ＣＳ出場が決定。「あの１勝があれば…」という誤審騒動が再燃する危機を迎える。 先月１４日に都内でオーナー会議が開かれた際、日本野球機構（ＮＰＢ）は、同１２日・阪神ｖｓ広島戦（甲子園）での延長１２回、中堅フェンス際で跳ね返った広島・田中の打球を三塁打としたビデオ判定を誤審と認めた。 広島側の要求で改めて当該審判、セ・リーグの杵渕統括、ＮＰＢの友寄審判長が映像を再検証。その結果、打球はフェンスを越えて跳ね返ったと判断したのだ。「審判員の思い込みが大きな原因。先入観を持たずにビデオ判定することを徹底する」と杵渕統括は再発防止を強調。試合は２－２の引き分けで成立していることから、記録の訂正は行われなかっ

横浜ＤｅＮＡ・中畑清監督の退任で、様々な後任候補の名前があがっているが、適任者は誰か？ ４日のＴＢＳテレビ系『サンデーモーニング』に、候補者の１人である球団ＯＢの佐々木主浩氏（４７）がゲスト出演。“ご意見番”張本勲氏から「（後任監督に）決まってるんじゃないの？　発表しちゃいなさいよ」と突っ込まれた。 司会者・関口宏氏の「（監督の）声がかからないですか？」という質問に、佐々木氏が「いや、分からないです」と答えると、再び張本氏が「（佐々木は）やりますよ」と即答した。 佐々木氏の本音は張本氏のいう通りだろう。球団から要請があれば２つ返事で受諾するはずだ。横浜時代、１９９８年のリーグ優勝と日本一に貢献した“ハマの大魔神”は、古巣球団に愛着を強く持っている。現在のチームにとって最難問といえる投手陣再建策をテレビ、ラジオで熱く語っている。 球団にとっても“佐々木新監督”はメリットがある。“ハマの大魔神

楽天・三木谷オーナーの現場介入に怒りの電撃辞任を敢行した前打撃コーチの田代富雄氏（６１）に対し、セ・リーグ在京球団が食指を動かしているという。 球界ＯＢは「在京セ球団関係者から『楽天を辞めた田代は今、どうしているんだ』と聞かれた」と明かすが、当然の成り行きだろう。 球団史上ワーストの貧打線に四苦八苦する巨人・原監督は、日替わり４番をはじめとした先発オーダーでやりくり算段。何とかリーグ４連覇を達成しようと苦肉の策を展開し、首位・阪神を追走しているのが現状だ。 ＤｅＮＡも同様だ。首位ターンで臨んだ後半戦で打線が不振に陥り急降下。初めてのクライマックスシリーズ（ＣＳ）出場も危機的な状況だけに中畑監督の嘆きは深刻だ。阪神・バース以来のセ三冠王かと注目されている山田が引っ張るヤクルト以外の球団は、今オフは打線のテコ入れが最重要事項になっている。 それだけに田代氏は適材適所の打撃コーチといえる。２０１