CSで巨人を下した直後のラミレス監督とベイスターズナイン。ファンが勝利を信じられるようになったのも、彼らの真剣さがあればこそだ。 「3年でCS出場、5年で優勝」 それは2011年のオフ、DeNAがベイスターズの親会社になった時に掲げた目標であった。 華々しい船出と共にはじまったDeNAベイスターズ。その現実は、若い選手が徐々に台頭を遂げ、横浜スタジアムに足を運ぶ人たちの数も年を追うごとに増して行った。しかしこと順位に関しては、2年が経って、ようやく最下位を抜けての5位。4年目だった去年は最下位に逆戻りという有言不実行ぶりである。 それは、「大チャンス」といいながらソロホームランばかりで、「なせば成る」と達観してもどうにもならず、「自責点を100個減らせばうんたら」とアナライジングしても逆に75点増えてしまった、あの日の虚しい絵空事をなぞるような、うすら寒い予感を漂わせていた。 球団はこの「
![ベイスターズの2016年は最高だった。始まりは「またか」、最後は涙。(村瀬秀信)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/31bdb7c966c1d4e0753c2a11f6960c5e52eb4ce8/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fc%2Fa%2F-%2Fimg_ca01cad7b85d72feed5a7f9442605a4d149950.jpg)