いずれキャンパスを巣立っていく若者らに教えるべきは、「どんな場所でもやっていける自分になる」ことの重要性ではないか。そんな思いでキャリア形成支援の仕事に携わってきた大学職員が、この秋、『大学キャリアセンターのぶっちゃけ話』という新書を著し、教育や人事関係者の間で話題となっている(現在3刷目)。 当コラムは、その著者が本の中では語り尽くせなかったトピックを取り上げていく書下ろしだ。第1回は「大学中退者」の増加問題、第2回では「SPI対策」までもが正規科目となり始めている大学教育の迷走ぶりをレポートした。 第3回目のこのコラムでは、リーマンショックを境に「制度」と化しつつある「就職留年」について、大学生の就職活動に長く関わってきた一職員の立場から、そこに潜む問題を考える。 たった今、大学4年で未内定者の学生は、「就職留年」という選択肢をどう捉えたらよいのだろう。当事者たちへのアドバイス形式で話