COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の感染拡大を受け、コミックマーケット準備会は、5月に開催を予定していた「コミックマーケット98(C98)」の中止を3月下旬に発表しました(参考記事)。史上初のコミケ中止に驚きと落胆の声が広がった一方で、オンライン上で作品を公開してファンが交流する「エアコミケ」の動きが生まれたり、同人誌印刷会社が独自のキャンペーンを発表したりしたことも注目を集めました。 このような動きがあった中、同人業界は実際にどのような影響を受けていたのでしょうか。同人誌印刷を手掛ける栄光、しまや出版、ねこのしっぽの3社にお話を伺うことができました。 売上は大幅減少 営業時間の短縮や店頭対応の自粛も ――新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、3月以降は同人誌即売会の延期・中止が相次ぎました。このような状況は、業務や売上にどれほど大きな影響を与えていますか。 栄光 「2月23日開