松本市の松本城公園で2014年から毎年9月に開いてきた「ビアフェス信州クラフトビールフェスティバルin松本」の実行委員会が、公園を管理する市教委の「自粛」要請で今年の開催を断念したことが27日、分かった。市教委は、今春改正した公園の使用許可の運用を定める内規に基づき「飲酒を伴うイベントは、史跡の品格にふさわしくないと判断した」と説明。ただ、なぜ内規を改正したか明確に説明していない。実行委は「これまでトラブルもなかったのに、なぜ突然、使用を拒むのか」と戸惑っている。 ビアフェス信州は、県内外の多彩なクラフトビール(地ビール)を、信州の食材を使った料理と共に味わえる催し。実行委は市内の飲食店や酒店の経営者、松本商工会議所などで構成する。国宝松本城と北アルプスを眺めながら飲食する趣向が観光客にも人気で、過去3回の開催で累計5万人以上を集めた。 市教委の松本城管理事務所によると、市教委が4月1